ムカデ
ムカデ(百足) 英名:Centipede
頭部の下面に毒顎をもち噛まれるとかなり痛みます。湿気のある落葉層、石の下などに住み、肉食性で獲物は生きている昆虫、クモ、ダニ、ミミズです。ゴキブリなどを捕食するため民家に侵入し、靴の中や寝具に潜んだりするために咬害をよく報告されます。また、「ムカデはつがいで行動しているために、1匹を殺すともう1匹必ず現れる」と言われていますが、ムカデにつがいで行動するような習性はありません。ムカデが現れるような環境下では普通に出現しやすと思うほうが自然だと思います。 寿命は約5年と考えられてます。こんなのが頻繁に出現すると駆除や対処に困ってしまいますね。
ムカデの特徴について
現在は、増節変態をする改形亜綱のゲジ目、イシムカデ目、ナガズイシムカデ目(日本未産)と、一般に雌雄同形で自由生活ステージでは変態しない整形亜綱のジムカデ目、オオムカデ目に分類される。狭義のムカデは、オオムカデ目のトビズムカデやイシムカデ目のイッスンムカデなど、人目につきやすい、いわゆるムカデ型の生物を指すが、広意にはゲジや微小な土壌動物なども含む。 ムカデ類の体は、頭部と歩肢の並んだ胴部からなる。頭部には1対の触角と口器がある。頭部の次の体節には、歩肢がなく、その代わりに顎の形になった顎肢がある。全てのムカデは顎肢に毒腺を持ち、この毒を用いて昆虫などの動物を捕食する。それに続く体節には、それぞれ1対の歩肢がある。歩肢の数は分類群によって異なり、イシムカデ目、ゲジ目の成体は15対、オオムカデ目では21又は23対、ジムカデ目では種によって異なり、27対から37対、41対、47対などを示し、多い種は100対を超し、173対まである。ジムカデの歩肢対数には多くの個体変異が見られるが、発生による制約があるらしく、偶数対の歩肢対を持つ個体は稀な奇形である。最後の節には1対の尾脚=曳航肢と、改形類の雌では生殖肢がある。 どの種も肉食で、小動物を捕食する。オオムカデ類はヒトに対して能動的に攻撃をかけるものがあり、噛まれるとかなり痛む。人命に係る被害はほとんど無いが、南米に産する最大級のオオムカデ(ペルーオオムカデまたはペルビアンジャイアントと呼ばれている)は400mmに達し、幼児の被害や首などの急所を咬まれた場合には、例外的に死亡の報告もある。他に鼻孔などから侵入したムカデが副鼻腔内で生存して慢性的な疾患の病原となる事例が知られている[要出典]。なお、日本国内に於いては、漁船の船長が操舵手として操船中に船内にいたムカデに指を咬まれ、一時意識を喪失して消波ブロックに衝突する事故が発生した事例報告がある。しかし、ムカデの咬害により死亡した例は報告されていない。大型種の多くは人間による拘束状況下において狂暴であり、触れたものには手当たりしだいに噛み付く。それでも、噛まれると体質によりアナフィラキシーショックを発症する事もあり、噛まれた場合には速やかに医師の診察を受けることが望ましい。 --- wikipedia より ---